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犬の尿路結石
体の中で、尿の成分の一部が結晶になり、成長して石のように固まったものを「結石」といいます。
人間と同じように、犬も体の中に、「結石(けっせき)」ができることがあります。
この結石が、尿の通り道である尿管や尿道に溜まったのが、「尿路結石(にょうろけっせき)」です。
尿路結石には、激しい痛みが伴うことがあります。
私の友人に尿路結石になった人がいるのですが、
「気絶しそうなくらい猛烈な痛みだった」
と話していました…(汗)
犬の場合も、激しい痛みを生じたり、尿が排泄できなくなったりすることがあるようです。
ちなみに犬の尿路結石症は、尿の中に含まれる「シュウ酸カルシウム」か「ストルバイト」というリン酸塩鉱物によってできることが多いそうです。
それぞれに、「シュウ酸カルシウム結石」、「ストルバイト結石」と呼ばれています。
ストルバイト結石は、食事療法により結石を溶かすことが可能なのですが、再発することもあるようですね。
犬のおしっこがキラキラ光っていたら要注意!
みなさんは、犬のおしっこがキラキラと光っているのを見たことがありますか?
犬のおしっこがキラキラ光って見えるのは、おしっこの中に浮遊している「ストルバイト」という結晶が光っているからです。
ストルバイト結石症の主な原因は、尿路の細菌感染(細菌性膀胱炎)です。
感染によって膀胱内の粘膜に傷ができると、はがれ落ちた細胞が核となって結晶化が始まります。
初期の症状としては、頻尿や血尿、食欲の低下などで、元気がなくなることもあります。
無症状の場合もありますが、結石が尿管や尿道に詰まってしまうと、尿路閉塞を引き起こすことがあるので注意が必要です。
尿路閉塞によって腎不全や尿毒症になり、短期間で死に至ることもあります。
ストルバイト結石の治療法
では、ストルバイト結石症の治療法には、どのようなものがあるのでしょう?
これには以下の3つがあります。
- 抗生物質による治療
- 食事療法
- 水分摂取量を増やす
ストルバイト結石の多くは、細菌性膀胱炎が原因で発症しているため、抗生物質による治療を行いながら食事療法も行います。
食事療法によって結石を溶かすのですが、小さくなった結石が尿道に詰まってしまうと尿路閉塞を起こす可能性があるので注意が必要です。
特にオスのワンちゃんは尿道が狭いため、危険性が高まります。
そのため、食事療法を行う際には獣医師としっかり相談して下さい。
水分摂取量が増え、尿量が増えると結石の予防になります。
今回は、そんなストルバイト結石症と診断された、トイプードルの「にこちゃん」の体験談をご紹介いたします。
ストルバイト結石と診断された「にこ」ちゃんの体験談
2021年12月。
わが家の愛犬「にこ」が、1歳半の時でした。
朝にトイレシートを見たら、おしっこがキラキラしていたので、ビックリして病院に連れて行きました。
検査の結果、「ストルバイト結石」と診断されました。
ストルバイト結石は、食事の改善により溶かすことができるそうで、食事療法をすることにしたのです。
ストルバイト結石を溶かす「食事療法」
今まで食べさせていたご飯では、
「ミネラルが豊富過ぎて、トイプードルには合わない」
と先生から言われました。
ミネラルが多く含まれている水や食べ物、タンパク質の多い食事は、結石ができやすくなるそうです。
そこで、病院で薦められた「食事療法」を行うことにしました。
具体的には、食事を「ロイヤルカナン」という結石を溶かすご飯に変え、できるだけ水分を多く取らせる、というものです。
食事療法の効果!
早速、食事療法がスタートしました。
治療のための食事を、「療法食」と言います。
「にこ」の場合、療法食(ロイヤルカナン)以外のものは食べさせないようにし、お水をたくさん飲んで、おしっこをいっぱい出すようにしました。
その結果、療法食(ロイヤルカナン)1袋800gを食べ終わる頃には、キラキラしたおしっこは出なくなったんです。
「にこ〜良かったね!」
その後は、ロイヤルカナンのプードル用の普通食を食べていますが、再発はしていません。
にこちゃんママさんが伝えたい事
キラキラした「おしっこ」を発見したら、早いうちに動物病院の受診をオススメします!
尿結石になる前の、結晶の段階で対処することができれば、食事療法で結晶を溶かすことができます。
また、日頃の食事・排泄環境・水分補給・適度な運動も予防になりますよ。
にこ!これからもレイリーと仲良く一緒に楽しもうね!
にこちゃん、ママさん!
ありがとうございました。
【写真•情報提供/にこちゃんママ】
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