目次
愛犬のかかりつけの動物病院を持ちましょう!
愛犬の健康を管理するために、信頼できる動物病院があると心強いですよね。
そのような病院に愛犬の性格や体調、病歴などを把握してもらっていれば、いざという時も安心してかかることができます。
しかし、動物病院も様々です。
わが家の愛犬「にこまる」は、これまでたくさんの動物病院のお世話になってきましたが、病院によって救われる命もあれば、失われる命もあるということを感じてきました。
私たちも普段は近くの動物病院に行きますが、病気の症状などによっては専門の獣医師さんにもお世話になります。
素晴らしい獣医師さんやスタッフさんのおかげで、にこまるも随分救われてきました。
病院選びは本当に大切だなと実感しています。
中でも、気軽に相談できるかかりつけの動物病院があるといいです。
愛犬の性格や病歴、体調などを把握している病院であれば、いざという時の診断や処置もスムーズに行えるでしょう。
動物病院選びのチェックポイント
では、動物病院をどのように選んだらいいのでしょう?
調べ方としては、インターネットなどもありますが、実際に病院を利用している飼い主さんの意見が役立ちます。
ほかの飼い主さんと接する機会があれば、動物病院の情報を聞いてみるのもよいかもしれません。
良さそうな動物病院がわかったら、健康診断やワクチン接種などで実際に利用してみましょう。
そこで、動物病院を選ぶ際にチェックすべき7つのポイントについて解説していきます。
1. 自宅から近い場所にある
自宅から近く、通いやすい病院を選ぶことは大切なポイントです。
かかりつけの病院を遠い場所にしてしまうと、飼い主さんの負担が大きくなり、愛犬に異変を感じても「もう少し様子をみよう」とすぐに病院に行けない、あるいは行かないことがあるからです。
もしかしたら、その時の判断が愛犬の運命を左右するかもしれません。
犬の場合、飼い主さんが異変を感じたときには、すでに症状が進んでいることが少なくないからです。
そのため何かを感じたら、すぐに病院に連れていける環境にあることが大切です。
病気やケガをしたときには、診断や処置を迅速に行うことができますし、自宅から近い場所にあれば気軽に相談することもできます。
2. 夜間診療など緊急時の対応ができる
いざという時、すぐに対応してもらえる動物病院はありがたいですよね。
夜間診療や時間外診療、24時間対応などができる動物病院も増えています。
近所にそのような動物病院がなくても、いざという時のために、緊急時の対応をしている病院を調べておくといいです。
3. 病院内は清潔に保たれているか
待合室や診察室など、病院内が清潔に保たれているのは基本的なこと。
衛生面で問題のある病院は、避けた方がいいでしょう。
4. スタッフの対応は良いか
看護師さんなどのスタッフは、獣医師の医療を助けたり、入院中の犬のお世話をしてくれる大切な存在です。
そのため獣医師以上に犬と接することが多くなります。
ただでさえ病院に不安を感じる犬にとって、スタッフの人柄や対応次第では、病院自体が嫌になってしまうかもしれません。
- 犬への接し方に愛情が感じられるか?
- 飼い主さんへの対応はしっかりしているか?
- スタッフ同士のやり取りはどうか?
などスタッフの人柄や対応をチェックする必要があります。
5. 獣医師の診察や対応は良いか
動物病院を選ぶ際にもっとも重要なのは、信頼できる獣医師がいるかどうかです。
獣医師が正しい診断を行うためには、犬の病歴や症状などを聞く「問診」、体を触る「触診」、心音などを聴く「聴診」を行う必要があります。
そのため、まずはこれら基本的な診察をしっかり行っているかどうかをチェックする必要があります。
ほとんど話を聞かなかったり、体を触らずに診断を下す獣医師には注意が必要です。
その上で、以下のようなポイントを確認してみましょう。
- 必要な検査を行っているか?
- 犬に愛情をもって接しているか?
- 飼い主さんにしっかりと説明しているか?
- 質問にはしっかり答えてくれるか?
- 他の利用者からの評判はどうか?
- その病院では対応が難しい病気やケガをした時に、他の獣医師を紹介してくれるか?
などがありますが、犬や飼い主さんとの相性もあるため、それぞれが納得できる獣医師さんを選ぶことが大切になります。
6. 飼い主さんにしっかりと分かりやすい説明をしてくれるか
愛犬の症状や治療法などについて、飼い主さんにしっかりと分かりやすい言葉で説明してくれる獣医師であることが大切です。
最近は、動物病院でも「インフォームド・コンセント」が重要視されています。
「インフォームド・コンセント」とは、飼い主さんに十分な説明をし、同意の上で治療を行うということです。
しかし、こちらのサイトに寄せられる体験談の中には、「あの時、獣医師にもっとしっかり説明して欲しかった」「他の選択肢があることを教えて欲しかった」という声がいくつもあります。
難しい専門用語などが分からなかったら、分かりやすい説明をお願いしたり、質問をしたりして理解をするようにしましょう。
ただし、いくら獣医師が丁寧に説明しても、飼い主さんの知識が乏しいと最善の方法がとれないこともあります。
もし愛犬が病気になったら、飼い主さんの方でも、その病気についてできるだけ調べるようにしましょう。
獣医師の説明も理解しやすくなりますし、そのことで愛犬にとって最善の方法を判断できるようにもなります。
仮に獣医師の診断や治療方針に疑問を持った場合は、別の獣医師に診てもらうこと(セカンドオピニオン)も大切です。
7. 治療や手術に見合った料金であるか
犬の治療費は、動物病院によって違いがあります。
病院によって、同じ病気や手術でも治療法ややり方が異なるからです。
たとえば、同じ病気の手術でも、安全性の高い吸入麻酔と、従来の注射による麻酔では料金に差が出ます。
そのため、手術や治療の内容に見合った料金かどうかが大切になります。
高すぎる、もしくは安すぎると思ったら、なぜそうなるのかを聞いてみましょう。
明細に初診料や検査料、麻酔料など最低限の内訳を示しているかどうかは大切なポイントです。
犬の専門医について知っておく
実は、獣医師にも得意な分野、不得意な分野があります。
しかし現在の法律では、獣医師は専門分野をうたえないことになっているため、内科や外科のような区別がありません。
一般的な病気やケガであれば、かかりつけの動物病院で問題はありませんが、難しい病気になってしまった時には、その分野の専門医に診てもらうことが必要になります。
実際、わが家の愛犬「にこまる」は、眼の水晶を脱臼をした時、一般の動物病院では「眼球摘出しかない」と言われましたが、眼の専門医のおかげで眼球を摘出しなくても、水晶摘出手術で乗り越えられたということがあります。
いざという時にそなえ、愛犬に関係しそうな専門医についても知っておくといいでしょう。
まとめ
愛犬の命を健康を守るために、動物病院選びのポイントについて見てきました。
病院内の清潔さやスタッフさんの対応などいずれも大切なことですが、もっとも重要なのは、信頼できる獣医師さんかどうかです。
健康診断やワクチンなどを通じて確かめてみるといいでしょう。
ただし、どれだけ評判がよくても、愛犬や飼い主さんとの相性があります。
不安や違和感があれば、納得できる病院を探してみることをオススメします。
また、いざという時のために愛犬に関係しそうな専門医やセカンドオピニオンのための獣医師についても知っておくといいでしょう。