犬の「肺炎」とは?
犬の「肺炎」とは、ウイルスや細菌などに感染することで、肺や気管支に炎症が起きることを言います。
「肺炎」になると、肺の重要な役割である「酸素と二酸化炭素を交換する機能」がダメージを受け、呼吸が苦しくなってしまいます。
人間では死因の上位に上がる「肺炎」ですが、犬においても命を落とす恐れがある油断のできない病気です。
今回は、「肺炎」になってしまった「ポンタ」君の体験談をご紹介します。
「肺炎」の原因と症状?
犬の「肺炎」はなぜ起こるのか?
その原因と症状について見ていきます。
肺炎は以下のよう原因で起こります。
- 細菌
- ウイルス
- アレルギー
- 誤嚥(ごえん)
- 寄生虫
- 薬剤
- 有害ガスの吸引
肺炎を起こす代表的なウイルス感染症の中には、「犬ジステンパーウイルス感染症」がありますが、これは混合ワクチンの接種で予防できます。
また、「肺炎」になると以下のような症状が現れます。
- 咳をする
- 息が荒い
- 元気がない
- 疲れやすい
- 食欲がない
- 運動を嫌がる
- 熱がある
呼吸障害になると、呼吸が浅く速くなり、ゼーゼーと苦しそうな呼吸をします。
また症状が重いと、舌や口の中の粘膜が青紫色になる「チアノーゼの症状」が表れることもあります。
チアノーゼは、命に関わる危険な状態なので、かかりつけ医が休診でも、緊急対応の動物病院の受診を強くオススメします。
肺炎と診断された「ポンタ」君の体験談
皆さん、はじめまして。
わが家の愛犬「ポンタ」の体験をご紹介します。
元々ポンタは、「甲状腺機能低下症」という症状を持っていました。
甲状腺ホルモンの分泌に異常がおこり、細胞の代謝が低下してしまうのです。
これにより、太りやすい、元気がない、体温が下がる、脈が遅くなるなどの症状が見られます。
低体温のせいかポンタも、風邪をひきやすい体質でした。
いつも気をつけているのですが、この時も風邪をひいてしまい、かかりつけの病院へ連れて行きました。
病院では「いつもの風邪」という感じで、抗生剤と咳止めの注射をしてもらい様子を見ることにしたんです。
しかし症状は悪くなっていくばかり…(汗)
咳(せき)が酷くなり、呼吸も辛そうな状態になっていきました。
慌てて病院に行き、レントゲン検査をしました。
お医者さんから、「肺葉虚脱または、肺炎になりかけています」
「肺葉虚脱の場合、完治は難しいですよ」
と主治医に言われました(泣)
また、「肩で息をし出したら間違いなく肺炎だから」
「迷わず緊急病院に行くこと!」
「夜中でも病院が休みでも、すぐに病院に行ってください」
と言われ、とりあえず帰宅して様子を見ることにしたのです。
幸い、緊急病院に行くことはなかったのですが…。
それから毎日、ステロイドと咳止め、気管支拡張剤、痰切り、利尿剤を飲ませながら、病院通いを繰り返しました。
通院治療を始めて2週間が経過した頃、症状が改善されてきました。
レントゲンの結果も良好で、肺は綺麗に治っていたのです。
「肺が綺麗になるってことは、(肺葉虚脱ではなく)肺炎だったんだね〜」
と主治医に言われ、ほっとしました…(汗)
治って本当に良かったです。
ポンタ!頑張って偉いよ!
ポンタ君が風邪をひきやすい理由とは?
ポンタは、「甲状機能低下症」の為、低体温で朝が起きれない症状があります。
ポンタの平熱は37.6度と、かなり低めです。
肺炎の時でさえ、38.3度でした。
これは、普通のワンちゃんにとっては平熱です。
冷え性で、風邪をひきやすいので、寝る時も気をつけています。
「甲状腺機能低下」とは、この先もずっと付き合っていかなければなりません…(汗)
「レベンタ」というお薬を毎日服用するのですが、飲むと飲まないのでは調子が全然違います。
毎日の薬も、ポンタは頑張ってくれています。
ワンちゃんの風邪は、悪くすると「肺炎」になってしまうので、咳をしたらすぐに動物病院に行ったほうが良いですよ。
季節の変わり目と気圧の変化で、一気に体調が悪化する時もありますからね!
ポンタ君、ママさん!
ありがとうございました。
【写真•情報提供/ポンタ君ママ】
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