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犬のストレスを解消する7つの方法
犬は、日々様々なストレスを感じながら生きています。
その理由の一つとして、人間よりも優れた嗅覚や聴覚を持っていることがあげられます。
人間には何でもない音や臭いが、犬にとっては不快なものに感じられ、ストレスになってしまうのです。
また犬は、不安や緊張を感じやすいデリケートな動物です。
そのためストレスを溜め続けてしまうと、犬の健康や精神に悪影響を及ぼすことがあります。
そのようなことがないように飼い主さんは愛犬のストレスを日常的にチェックしながら、適度なストレス解消を行うことが必要となります。
ここでは、犬のストレス解消する7つの方法について解説していきます。
1. 飼い主さんのストレスを減らす
犬は、飼い主さんの様子をいつもチェックしています。
飼い主さんの健康や精神状態を敏感に感じ取っているのです。
これは、犬と会話ができる不思議な力を持つ方から教えてもらったのですが、犬は、大好きな飼い主さんを守るために生まれてきたそうです。
だから飼い主さんの具合が悪かったり、落ち込んだりしていると犬は私たちが想像している以上に心配になってしまうのです。
もちろん科学的根拠はありませんが、私にはとても納得のできるお話です。
わが家の愛犬「にこまる」も飼い主である私の精神状態とすごく繋がっていると感じるからです。
私が笑顔でいれば、にこまるはいつも笑顔を見せてくれます。
私が疲れていると、心配そうに寄り添ってくれます。
これがイライラや不安でいっぱいだと、愛犬にもかなりのストレスを与えてしまうと思うのです。
だから愛犬のストレスを減らしたいと思ったら、まずは、飼い主さんのストレス解消を心がけてください。
飼い主さんが健康で穏やかな気持ちでいることが、愛犬にとって何より大事なことなのです。
2. コミュニケーションやスキンシップを増やす
愛犬のストレス解消でもっとも大切なのが、飼い主さんとのコミュニケーションやスキンシップです。
飼い主さんとのコミュニケーションが足りないと犬は無視されていると感じ、孤独感から強いストレスを感じてしまいます。
大好きな飼い主さんからたくさん話しかけられたり、撫でられたりすることで犬は安心できるのです。
仕事が忙しくても、できるだけ犬と一緒にいる時間を作ってあげてください。
ただし、過度なスキンシップがかえってストレスになる犬もいます。
愛犬の様子を見ながら、喜ぶ方法でスキンシップをとりましょう。
3. 毎日のお散歩と適度な運動
人間がストレス解消のためにスポーツをするように、犬にとっても適度な運動がストレス解消につながります。
特に犬にとっては運動不足がストレスを溜める原因になってしまいます。
他のストレスを解消するためにも、毎日のお散歩や運動を十分にさせてあげましょう。
毎日のお散歩の目安は以下の通りです。
- 小型犬 1回30分程度 × 1〜2回
- 中型犬 1回30〜45分程度 × 1〜2回
- 大型犬 1回1時間程度 × 1日2回
お散歩中に、草むらなどのにおいを嗅いだり、お散歩コースを変えてみるのもいいでしょう。
安全な場所でボール投げをしたりするのもストレス解消に効果的です。
においを嗅ぐ、何かをかじるなど、犬の強い欲求を満たしてあげるとストレスは軽減されます。
ただし、長すぎるお散歩や過度な運動は、逆にストレスの原因になるので注意してください。
適度なお散歩や運動を毎日行うことが大切です。
4. 犬のマッサージをする
犬にとって飼い主さんからのマッサージは、ストレス軽減と健康管理に効果的です。
ストレスが溜まっていたり、緊張状態にある犬の体は、かたくなっていることがあります。
軽いマッサージで体をほぐしてあげることで、体もゆるみ、ストレスの軽減につながります。
ただし、犬の筋肉は痛みやすいので、力の入れ過ぎに注意してください。
犬のマッサージは、軽く触る程度で十分です。
それ以上の力を入れると筋肉を痛めてしまうかもしれません。
興味のある方は、正しい犬のマッサージのやり方を学ぶといいでしょう。
5. 犬用のガムや噛むおもちゃを与える
犬は何かをかじったり、噛んだりすることでストレスを発散します。
そのためストレスが溜まると家の中のものをかじってしまうことがあります。
大切なものをかじられないためにも、犬用のガムやおもちゃなどを与えて噛む習慣をつけるとよいでしょう。
ただし、愛犬にとって安全な大きさかどうか?危険な成分が含まれていないか?などの安全確認を行うようにしてください。
硬すぎるおもちゃは歯が欠けてしまうこともあるので注意が必要です。
犬によっておもちゃやガムに好き嫌いがあります。
愛犬が好きなものを見つけてあげましょう。
6. 住まいの環境を改善する
犬がストレスを溜めてしまう原因の一つして、住まいの環境があります。
例えば、嗅覚の優れた犬にとって、芳香剤や香水の臭いがきつすぎる場合があります。
また、犬の寝床が交通量の多い道路に面していたりすると、車の騒音やサイレンなどがストレスになることもあります。
部屋の温度や他のペットとの相性がストレスになることもあります。
犬にとってより落ち着ける環境を用意してあげましょう。
特に老犬の場合は、体温調節が難しくなっていることもあるため、室内の温度調節には十分気を付ける必要があります。
愛犬にとってストレスの原因になっているものはないか、一度確認をし、犬にとってより落ち着ける環境を用意してあげましょう。
7. 一人になれる環境をつくる
犬は、飼い主さんとのコミュニケーションを必要としていますが、時には誰とも関らず、ひとりになりたい時があります。
そのような時に、かまわれ過ぎてしまうと逆にストレスが溜まってしまいます。
そのため、ひとりで安らげる場所を確保してあげることも大切です。
愛犬が、普段と違う狭い場所や部屋の隅でひとりになっていたら、「そんな気分なんだな」と察してあげましょう。
このような時のために、お気に入りのクッションなどを部屋の隅などに設置しておくといいかもしれません。
まとめ
愛犬が、笑顔で健全な生活を送るために、毎日のストレス管理は大切なことです。
そのために、先ずは飼い主さん自身のストレスを溜めないことが重要です。
また、愛犬にとってより穏やかな生活ができるよう、住まいの環境を見直していくことも必要です。
ストレスの少ない生活ができるようになると、犬と飼い主の関係性が良好になり、犬の幸福度もアップします。
過度のストレスは病気の原因にもなるため、毎日のお散歩やスキンシップの時間を大切にしながら、お互いが笑顔になれる習慣を身につけていきましょう。