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人と犬の整体師がアドバイス!愛犬の体に負担をかけない正しい抱っこの仕方!

ワンコにやさしい抱っこの仕方

飼い主の皆さん!

ワンコのカラダにやさしい抱っこができていますか?

抱っこしている時、愛犬の姿勢はどうなっているでしょう?

「ワンコがじっとしている」=「カラダにやさしい抱っこ」とは限りません。

普段の何気ない抱っこが、愛犬のカラダを痛めているかもしれないのです。

では、犬にとってどのような抱き方が良いのでしょう?

それは、ワンコにとって「一番自然な姿勢」で抱えてあげることです。

自然な姿勢でいられれば、ワンコに痛みや違和感は起こりません。

逆に不自然な姿勢で抱っこしてしまうと、身体に痛みや歪みが生じてしまうかもしれません。

ワンコにやさしい抱っことは、犬として自然な姿勢を取らせてあげることなのです。

背骨が地面に平行になる姿勢

自然な姿勢とは、日常的に犬がしている姿勢のことをいいます。

犬が立っている時や寝ている時、伏せしている時などを思い浮かべてください。

日頃から、背骨が地面に平行になるような姿勢で生活をしていますよね。

犬は、四足歩行動物なので背骨が地面に平行になる姿勢が、自然な姿勢ということになります。

おすわりの姿勢

犬にとって自然な姿勢は、もう1つあります。

それは、「おすわり」の姿勢です。

おすわりも、ワンコは日常的に行なっていますよね。

おすわりしている時の緩やかな背骨の傾斜を、抱っこの際にも心がけてください。

抱っこした時に愛犬の背骨が地面と平行になるような抱き方。

そして、おすわりの時の状態になる抱き方。

これら2種類の姿勢を保持するような抱っこが、ワンコのカラダに優しい抱き方ということになります。

犬にとってNGな抱き方

では、犬にとってNGな抱き方とはどのようなものでしょう?

気をつけたいのは、犬にとって無理のある姿勢です。

特に背骨のラインが不自然な状態になっていないか、注意してください。

ヒトの赤ちゃんを抱くようにワンコを抱くのはNG

直立で二足歩行をするヒトの背骨は、体重の約10%もの重さがある「頭」を支えています。

「頭」の重さを支え、歩くたびに上下するカラダの衝撃をうまく吸収できるように、背骨は横から見ると緩やかなS字(生理的湾曲)を描いています。

このような背骨の構造は、犬にはありません。

そのため、ヒトの赤ちゃんを抱くように、犬を直立に近い角度で抱っこしてしまうのはNGです!

愛犬の腰を痛めてしまうかもしれません。

やめておいた方がいいでしょう。

飼い主さんの方に顔を向けた縦抱っこ

背中が反り返るような姿勢になりやすく、反った背骨周辺は特に痛めやすくなるので注意が必要です。

また、飼い主さんの肩に手や顔を載せているような姿勢をとっている場合では…

ワンコが急なハプニングでパニックに陥った時に、そのまま飼い主さんを乗り越えるような形で飛び降り落下してしまう事故の可能性も。

飼い主さんの方に背を向けてお膝に座っている縦抱っこ

パンダがお座りしている姿にも似ているこの縦抱っこ。

背中が湾曲し、骨盤を後傾させた姿勢になり、カラダが歪みやすくなるので注意が必要です。

私たち人間も、日頃から猫背で座っていたら、体によくないですよね。それと同じです。

この姿勢を嫌がらず、心地良さそうにしているワンコは、既にカラダがそのように歪んでいる可能性があります。

歪みを進行させないためにも、ヒトの赤ちゃんのような抱き方はやめておきましょう。

これはどうなの?仰向け抱っこ

犬がおへそを見せて、仰向けに寝ている姿を、「ヘソ天」もしくは「ヘソ天スタイル」と言います。

「ヘソ天」を全くしない、というワンコもいますが、これは犬にとって自然な姿勢です。

飼い主の伸ばした足の上で、ワンコを仰向けに寝かせる行為なども、地面に対して背骨が平行なので、特に問題はありません。

しかし、ヒトの赤ちゃんを抱っこするように、腕の中でワンコを仰向けに抱っこするのはNGです。

この姿勢だとワンコの背中が湾曲した状態になるので、地面に対し平行にはなりにくいのです。

そのため、この抱き方はオススメできません。

既に背中に湾曲があるワンコは、「ヘソ天」を嫌がります。

なぜなら、丸くなった背骨の突起部分が床に当たってバランスも取りにくく、痛みや違和感を感じやすくなるからです。

ヒトの赤ちゃんを抱っこするような抱き方を続けていると、背中の湾曲、骨盤の後傾が更に進行する可能性があるのでオススメはしません。

まとめ

日頃の生活習慣は、良くも悪くも犬のカラダに影響します。

ヒトの赤ちゃんを抱くような抱き方は、犬のカラダに負担がかかるので注意が必要です。

よくない抱き方であっても、「たまに」する程度なら体への負担は少ないかもしれませんが、「いつも」や「日常的」になってしまうと、カラダの癖や偏り、歪みに繋がってしまうのでやめた方がいいです。

犬にとって自然な姿勢での抱き方は、カラダの歪みや怪我の予防にもなり、動きやすいカラダの維持にも繋がります。

ワンコを抱く時は、背骨が地面に平行になる姿勢か、おすわりの姿勢(背骨が緩やかな傾斜になるライン)と同じになるよう意識しましょう。

 

永吏先生!

貴重なお話しを、ありがとうございました。

「犬の整体BONJOUR」では、犬の整体施術の他にも、飼い主さん自身が愛犬に、整体施術をできるようになる為のコース「ウチの子ケア講座」も学べます。

私も習ったお陰で、骨格や筋肉など、犬のカラダの構造と働き、カラダの歪みのメカニズムなどを、わかりやすく学ぶことができました。

【愛犬家整体師】

BONJOUR  代表 永吏(Ellie)

【情報提供/犬の整体BONJOUR】

https://dogseitai.com/

【インスタグラム】

https://www.instagram.com/dogseitaibonjour

 

 

 

  • この記事を書いた人

にこまる

《13歳トイプードルの女の子 にこまる》/水晶摘出•左目失明•右目視力無し/乳腺腫瘍摘出/遺伝性網膜萎縮•アトピー性皮膚炎/気管虚脱/パテラグレード2から1に!

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