体験談

にこまる15歳乳腺腫瘍破裂!

 犬の乳腺腫瘍とは?

中高齢のメス犬に多く発生する代表的な腫瘍性疾患です。特に避妊手術を受けていない犬に発症リスクが高いことが医学的に知られています。乳腺にできるしこりは、約半数が悪性(がん)である可能性があるとされており、見た目だけで良性・悪性を判断することはできません。

主な症状は、乳房周囲にできるしこり、皮膚の赤み、ただれ、出血などです。進行するとリンパ節や肺などへの転移が起こる場合もあります。したがって、しこりに気づいた段階での早期受診・早期診断が極めて重要です。

治療法は?

基本は外科手術による腫瘍摘出で、早期に発見され治療が行われた場合は良好な予後が期待できる疾患でもあります。また、初回発情前の避妊手術により、乳腺腫瘍の発症リスクを大幅に低下させることができることが、多くの臨床データで示されています。

高齢犬や心臓病などの基礎疾患がある場合には、手術以外にも緩和ケアや補助療法を組み合わせたQOL(生活の質)重視の治療が選択されることもあります。治療方針は、年齢・全身状態・腫瘍の進行度を総合的に評価し、獣医師と十分に相談したうえで決定することが大切です。

にこまる乳腺腫瘍体験談!

我が家の愛犬にこまるは、現在15歳のシニア犬です。

11歳のときに乳腺腫瘍を発症し、腹腔鏡下で避妊手術と腫瘍摘出手術を受けました。

当時、先住犬3頭は避妊・去勢手術をしておらず、「本当に必要なのか」「何が正解なのか」と悩み続けていました。以前の獣医師からも「3歳を過ぎたら必須ではない」と言われていたため、にこまるも手術をせずに過ごしていました。

その後、岡山県へ引っ越し、チボリ医療センターで

「腹腔鏡なら日帰りで、体への負担も少ない」と教えていただき、手術を決意。

結果は想像以上に回復が早く、「あの時手術して本当に良かった」と、今でも心から思っています。

乳腺腫瘍

腹腔鏡手術による避妊と乳腺腫瘍摘出!

腹腔鏡手術後5日目!

恐れていた15歳で再発!

獣医師からは、乳腺腫瘍は再発する可能性が高いと言われていたので、毎月定期的に検査を受けていました。

しかし、獣医師が言っていたとうり15歳になった現在、乳腺腫瘍は再発しました。

さらに心臓病を抱えているため、再手術はできないという判断に。

それでも私は、

「にこまるが少しでも痛みなく、穏やかに過ごせる時間を守りたい」

その一心で、今できるケアを選び続けています。

飼い主さんへ伝えたいこと

・乳腺腫瘍は早期の避妊手術で発症リスクを大きく下げられるとされています。

初回発情前:ほぼ0%

1回目発情後:約8%

・2回目発情後:約26%に上昇するという報告もあります。

しこりに気づいたら、早めの受診が何より大切です。

にこまるのケアと今の選択

現在、にこまるは

•チャーガ茶

•月のしずくの温泉水

•ペッツメルト

を取り入れながら体調管理をしています。

経過観察6月後に乳腺腫瘍悪化

腫瘍の炎症が強くなってきたため、オゾン療法を開始しました。

肛門から少量のオゾンガスを注入する方法で、体への負担が少なく、週1〜2回のペースで継続しています。

オゾン治療の効果が出て腫瘍が小さくなってきた感じがしたものの…。

新たに小さな乳腺腫瘍ができました。

腫瘍破裂と現在のケア

オゾン治療で効果が見られ、腫瘍が小さくなったと安堵していた2週間後に乳腺腫瘍が破裂。

臭い膿の臭いが部屋に充満しました。

にこまるは痛みに震え、すぐに病院へ!

すぐに点滴、痛み止め注射による処置を受け、現在は

・毎日の消毒

・痛み止め注射と錠剤

・オゾンクリーム

・定期的なオゾン療法

を行い、QOL(生活の質)を最優先にケアを続けています。

皆さんに伝えたいメッセージ!

にこまると先住犬たちの経験が、

同じように悩む飼い主さんの「気づき」や「安心」につながれば幸いです。

病気と向き合う選択に正解は一つではありません。

けれど、「知ること」「早く気づくこと」「相談すること」で、守れる未来があると、にこまるは教えてくれました。

今日も、にこまると穏やかな時間を大切に過ごしています。

※本記事は飼い主による実体験をもとにした記録です。治療方針については必ずかかりつけの獣医師とご相談ください。

  • この記事を書いた人

にこまる

《13歳トイプードルの女の子 にこまる》/水晶摘出•左目失明•右目視力無し/乳腺腫瘍摘出/遺伝性網膜萎縮•アトピー性皮膚炎/気管虚脱/パテラグレード2から1に!

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