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犬の乳腺腫瘍とは?
中高齢のメス犬に多く発生する代表的な腫瘍性疾患です。
特に避妊手術を受けていない犬に発症リスクが高いことが医学的に知られています。
乳腺にできるしこりは、約半数が悪性(がん)である可能性があるとされており、見た目だけで良性・悪性を判断することはできません。
主な症状は、乳房周囲にできるしこり、皮膚の赤み、ただれ、出血などです。
進行するとリンパ節や肺などへの転移が起こる場合もあります。
したがって、しこりに気づいた段階での早期受診・早期診断が極めて重要です。
大切なポイント
女の子のワンちゃんに多い腫瘍は、発情(ヒート)の回数と深い関係があります。
・3回目の発情以後に避妊手術をしても 手術をしない場合と、将来乳腺腫瘍になる確率はほぼ変わらない と言われています。
つまり予防目的での避妊手術は、 1回目〜2回目の発情前までが最も効果的です。
ただし、年齢・体質・持病などで判断は変わるため 必ず獣医師さんと相談してください。
乳腺腫瘍再発!
シニア犬の場合
✔ 手術をしても再発することがある
✔ 再発腫瘍は進行が早い
✔ 皮膚が薄くなり、突然破裂するリスクが高い
乳腺腫瘍が破裂すると…
・大量出血
・感染
・強い痛み
・急激に状態が悪化することも
「もう手術したから大丈夫」
「様子を見よう」 その判断が命に関わることがあります。
お願いです!小さなしこりでも見逃さず、迷ったらすぐ病院へ。
治療法は?
基本は外科手術による腫瘍摘出で、早期に発見され治療が行われた場合は良好な予後が期待できる疾患でもあります。
また、初回発情前の避妊手術により、乳腺腫瘍の発症リスクを大幅に低下できることが、多くの臨床データで示されています。
高齢犬や心臓病などの基礎疾患がある場合には、手術以外にも緩和ケアや補助療法を組み合わせたQOL(生活の質)重視の治療が選択されることもあります。
治療方針は、年齢・全身状態・腫瘍の進行度を総合的に評価し、獣医師と十分に相談したうえで決定することが大切です。

にこまる乳腺腫瘍体験談!
我が家の愛犬にこまるは、現在15歳のシニア犬です。
11歳のときに乳腺腫瘍を発症し、腹腔鏡下で避妊手術と腫瘍摘出手術を受けました。
当時、先住犬3頭は避妊・去勢手術をしておらず、「本当に必要なのか」「何が正解なのか」と悩み続けていました。
以前の獣医師からは、「3歳を過ぎたら必須ではない」と言われていたため、にこまるも手術をせずに過ごしていました。
※3回目の発情以後に避妊手術をしても、 手術をしない場合と、将来乳腺腫瘍になる確率はほぼ変わらないとの理由を後から知りました。
その後、岡山県へ引っ越し、チボリ医療センターの山下医師から「どうして避妊手術しないの?腹腔鏡なら日帰りで、体への負担も少ないから検討したら?」と教えていただきました。
その後乳腺腫瘍が発覚し、すぐに避妊と乳腺腫瘍の腹腔鏡手術をしていただきました。
結果は想像以上に回復が早く、「あの時、手術して本当に良かった」と、今でも心から思っています。

鏡手術による避妊と乳腺腫瘍摘出後
傷も小さく、帰宅後も普通にご飯を食べていて痛がる様子はなかったです。

腹腔鏡手術後5日目!
手術後5日目で、こんなに綺麗な状態に!
腹腔鏡手術にはビックリしました。

恐れていた15歳で再発!
しかし獣医師からは、乳腺腫瘍は再発する可能性が高いと言われていたので、毎月定期的に検査を受けていました。
4年後、獣医師が言っていたとうり15歳になり、乳腺腫瘍は再発しました。
さらに心臓病を抱えているため、再手術はできないという判断に。
それでも私は、「にこまるが少しでも痛みなく、穏やかに過ごせる時間を守りたい」その一心で、今できるケアを選び続けていました。

飼い主さんへ伝えたいこと
・乳腺腫瘍は早期の避妊手術で発症リスクを大きく下げられるとされています。
・初回発情前:ほぼ0%
・1回目発情後:約8%
・2回目発情後:約26%に上昇するという報告もあります。
3回目の発情以後に避妊手術をしても 手術をしない場合と、将来乳腺腫瘍になる確率はほぼ変わらない と言われています。
つまり!予防目的での避妊手術は、 1回目〜2回目の発情前までが最も効果的なんです。
しこりに気づいたら、早めの受診が何より大切です。
経過観察6ヶ月後に乳腺腫瘍悪化
腫瘍の炎症が強くなってきたため、オゾン療法と腫瘍に消毒とワセリンで保護。

肛門から少量のオゾンガスを注入する方法で、体への負担が少なく、週1〜2回のペースで継続していました。

オゾン治療の効果が出て腫瘍が小さくなってきた感じがしたものの…。
新たに小さな乳腺腫瘍ができました。

乳腺腫瘍破裂!
オゾン治療で効果が見られ、腫瘍が小さくなったと安堵していた2週間後に乳腺腫瘍が破裂。

臭い膿の臭いが部屋に充満しました。
破裂直後は、想像以上の激痛。
痛み止めの注射が切れると、夜中から朝まで「ピーピー」と鳴き続け、私にはただ抱きしめて、祈ることしかできませんでした。
毎日病院に通い、点滴と痛み止めの注射。
自宅では、破裂した傷口が感染しないよう毎日消毒し、包帯で保護する日々。
ネットで同じ症例を探しても、乳腺腫瘍破裂の体験談はほとんど見つからない。
そんな中で「コルディ」を知り、友人から「ヨモギ療法」を教えてもらい、良いと言われるものは全て試しました。

ケア内容
・10日に一度のオゾン療法
・1日2回の消毒
・オゾンクリームで感染防止
・母乳パット+粘着包帯で保護

乳腺腫瘍破裂後の様子!
食欲は落ち、歩けないことで後ろ足の筋力が急激に低下。
立てず、後ろ足が開いたまま伏せてしまう状態に…。
それでも私は、毎日マッサージを続けにこまるの生命力を信じ続けました。
獣医師からは「このまま衰弱して苦しむなら、安楽死も視野に入れた方がにこまるのためかもしれない」そう言われました。
でも、にこまるの目は「まだ頑張れる」そう訴えているように見えたんです。

乳腺腫瘍破裂後の処置
・毎日の消毒
・痛み止め注射と錠剤
・定期的なオゾン療法
・コルディ
・チャーガ茶
・NMNサプリ
・レスキューレメディ
・パンフェノン
・CBDオイル
・温泉水(体調を見ながら)
・ヨモギ療法
を行い、QOL(生活の質)を最優先にケアを続けています。

乳腺腫瘍破裂から24日後の奇跡!
そして24日目奇跡が起きました。
笑顔で、クリスマスを迎えることができました。

正直にお伝えすると、破裂した穴は、最後まで塞がることはありませんでした。
それでも毎日向き合いながら、痛みを和らげることしかできない現実の中で、できる限りのケアを続けていました。

それでも、食欲が戻り、体重が増えたこと。
その小さな変化ひとつひとつが、大きな奇跡のように感じられました。
シニアになり、徘徊も見られるようになりましたが、それでも一緒に過ごせる時間があること。
そのすべてが、かけがえのない幸せでした。

乳腺腫瘍破裂から58日目
にこまるは、乳腺腫瘍が破裂してからも
本当によく頑張ってくれました。
つらいはずなのに、一度は食欲も戻り、大好きだったグラウンドをまた一緒に歩ける日が来ました。
その時間は、私たちにとって奇跡でありかけがえのない宝物です。
ですが、もともと心臓に持病があり肺水腫から腎不全を発症しました。
発症6日後に眠るように旅立ちました。
それでもにこまるは、最後まで生きることをあきらめず、たくさんの愛を残してくれました。
今もそのぬくもりは、ずっと私の中で生き続けています。

皆さんに伝えたいメッセージ!
にこまると先住犬たちの経験が、
同じように悩む飼い主さんの「気づき」や「安心」につながれば幸いです。
病気と向き合う選択に正解は一つではありません。
けれど、「知ること」「早く気づくこと」「相談すること」で、守れる未来があると、にこまるは教えてくれました。
同じ病気で悩んでいる飼い主さんへ。
つらくて、不安で、押しつぶされそうな日もあると思います。
それでも…
一緒に過ごす時間の中には、小さな奇跡や、かけがえのない瞬間がきっとあります。
どうかその一瞬一瞬を、大切に。
大切な家族と過ごす時間が、少しでも穏やかであたたかいものでありますように。
※本記事は飼い主による実体験をもとにした記録です。治療方針については必ずかかりつけの獣医師とご相談ください。