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犬の皮膚はデリケート!シャンプーの仕方に注意が必要
犬のシャンプーの大事な目的は、毛や皮膚についた汚れを落とすことです。
しかし、犬の皮膚は人間のまぶたほどの薄さしかありません。
とてもデリケートな肌なので、シャンプーやお風呂の入れ方を間違えてしまうと皮膚を痛めてしまいます。
また犬にはたくさんの毛があるため、大気中の汚染物質や油汚れが身体中につきやすく、蒸れやすいため、シャンプーをする際には、しっかりと汚れを取ることが必要になります。
洗いすぎても、汚れを残してもいけません。どちらも皮膚トラブルにつながる可能性があるからです。
愛犬の皮膚を健康な状態で保つには、正しいシャンプーの仕方や頻度を学ぶ必要があります。
そこで犬のシャンプーで気をつけるべき5つのポイントを解説していきます。
犬用のシャンプーを使う
シャンプーをする際には、必ず犬用のシャンプーを使うようにしましょう。
「人間用のシャンプーでも弱酸性や赤ちゃん用のシャンプーなら問題ない」と考える飼い主さんもいるようですが、犬の皮膚はとてもデリケートです。
刺激が強すぎたり、愛犬の肌に合わないと皮膚炎などにつながる恐れがあります。
人間用のシャンプーと犬用のシャンプーでは、pH(ペーハー)や含まれている成分に違いがあるため、安全性のためにも犬用のシャンプーを使うことをおすすめします。
シャンプー液は泡立ててから使う
シャンプー液を容器から直接犬の体に垂らしたり、手にシャンプー液を乗せていきなり洗い出していませんか?
シャンプー液を直接犬の体につけてはいけません。
先に泡立ててから、泡で洗うようにしましょう。
これは、直接シャンプー液を体につけてしまうと、全体の汚れを十分に落とすことができなくなるからです。
泡で体全体を包むようにして洗うことで、汚れを残すことなくしっかり洗うことができます。
月に1〜2回を目安に行う
シャンプーの回数は、月に1〜2回程度が良いと言われています。
回数が多いと犬の皮脂を洗い過ぎてしまい、皮膚炎の原因になってしまうからです。
また犬は、自分の匂いが消えることを生理的に嫌います。シャンプーの回数が多いと自分の匂いが消えてストレスを感じることにもなります。
とはいえ、シャンプーの回数が少ないのも問題です。
犬の皮膚は、約3週間でターンオーバー(皮膚細胞の入れ替わり)が起こります。
シャンプーで古い細胞を除去し、ゴミや油汚れをしっかり落とさないと、皮膚のベタつきやフケ、かゆみや膿皮症の原因となってしまいます。
愛犬の皮膚の状態や汚れ方によって、適切な回数でシャンプーをしていきましょう。
シャワーの温度は、36℃〜38℃くらい
犬のシャンプーをする時、シャワーの温度は人肌でぬるいと感じる36℃〜38℃くらいがよいと言われています。
熱いお湯を犬の体にかけてしまうと皮膚を痛めたり、低温やけどになる恐れがあります。
シャワーの熱さでシャンプー自体を嫌がるようになってはいけません。
シャワーの温度については、飼い主さんが必ず確かめてから使用するようにしましょう。
シャンプーの後は、しっかり乾かす
シャンプーをした後は、濡れた皮膚や毛をしっかり乾かすことが重要です。
濡れたままにしておくと雑菌が繁殖して皮膚によくありません。
タオルでしっかり水分を取ったら、軽くドライヤーで乾かすようにしましょう。
ただし、温風の熱が強すぎたり、長時間あてることは皮膚を痛めてしまうので注意が必要です。
犬にとって上手なシャンプーの仕方を身につける
愛犬をシャンプーする時、いきなり冷たい水や熱湯をかけられたり、目に泡が入ったりすると、シャンプー自体が苦手になってしまうことがあります。
しっかり汚れを落とし、犬にとってストレスが少ない上手なシャンプーの仕方を身につけていきましょう。
まとめ
犬の健康を保つために大切なケアの一つがシャンプーです。
犬の皮膚はとてもデリケートなため、できるだけ肌にダメージを与えないように、ゴミや汚れをしっかり落とすことが重要です。
そのためにも、シャンプー選びや洗う回数などに気をつけながら、犬に優しい上手なシャンプーの仕方を身につけていきたいものですね。