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犬が食べてはいけない「野菜」に注意!
犬用の「野菜スープごはん」と聞いて「犬に野菜を食べさせていいの?」と思われた方もいるかもしれません。
基本的に犬は肉食というイメージですが、野菜や果物も食べることから「雑食のような動物」と考える専門家も多いようです。
「犬に野菜を与えなくてもいい」という方もいるようですが、健康維持に必要な栄養素や食物繊維、水分などを摂るのに適した食べ物であることは間違いないでしょう。
とはいえ「野菜なら何を与えてよい」というわけにはいきません。
犬には「食べてよい野菜」と「食べてはいけない野菜」があるからです。
食べてはいけない野菜の中には、玉ねぎのように犬の命にかかわる危険なものもあります。
飼い主さんには、ぜひ知っておいていただきたい知識です。
まずは、犬に食べさせてはいけない野菜、食べてよい野菜を整理しておきましょう!
犬にとって食べてはいけない「危険な野菜」
全ての犬に食べさせてはいけない野菜がこちらです。
愛犬がうっかり食べてしまわないように注意しましょう。
・玉ねぎ
・長ねぎ
・ニラ
・ねぎ類
・ニンニク
・アボガド
【危険】玉ねぎ・長ねぎ・ニラなどのネギ類は絶対にダメ!
中でも犬に絶対に食べさせてはいけない野菜が、玉ねぎ、長ねぎ、ニラなどのネギ類です。
うっかり食べてしまうと犬の赤血球が破壊され、貧血、下痢、嘔吐、痙攣などを起こす可能性があります。
死にいたることもあるので絶対に与えてはいけません。
ハンバーグのように玉ねぎが使われている食べ物にも注意が必要です!
気をつけて与える野菜
・ほうれん草(シュウ酸が含む為、与え過ぎ注意)
・小松菜(甲状腺に負担がかかります)
・ナス(アルカロイドという成分の下痢や嘔吐に注意)
食べていい野菜
完熟トマト・スイカ・メロン・ブロッコリー・きゅうり・キャベツ・大根・レタス・かぼちゃ・ピーマン・白菜・チンゲンサイ・もやし・水菜・にんじん・ピーマン・オクラ・パプリカ・れんこん・里芋・パセリ・枝豆・セロリ・豆苗・とうもろこし・じゃがいも・カリフラワー・ごま・かぶ・いんげん・キノコ
このように、犬が食べてもいいとされる野菜は多いです。
しかし犬の体質や健康状態によっては、合わない野菜もあるのでそれぞれのご家庭で注意が必要です。
また、いくらいいといっても与え過ぎはいけません。
適量を守ることは何より大切です。
にこまるママが「野菜スープご飯」を作り始めた理由!
「野菜スープご飯」とは、にこまるママが、愛犬の「にこまる」の食事として作っている「野菜とお肉」を使ったご飯のこと。
野菜だけではなく、お肉もしっかり入っていますよ(笑)
1日2食の食事は、全てこの「野菜スープご飯」にしています。
このような食事になるまでには、色々な理由がありました。
一番の理由は、愛犬のにこまるが、アレルギー体質だったから。
アレルギー体質用のドッグフードでも改善できなかったことで、思い切って食事を野菜中心に変えてみようと思ったのです。
愛犬のアレルギー体質と体調不良
愛犬の「にこまる」に、様々なアレルギーがあることが分かったのは、2歳の時でした。
体調不良が続いたので検査をしてみると、食べ物や花粉、カビなどにアレルギー反応があったのです。
それ以来、食事をアレルギー体質用のドッグフードに変えることにしました。
大好きなオヤツも制限して体質改善に努めたのですが、2年間続けても良よくはなりませんでした。
こういっては何ですが…。
わが家の「にこまる」は、なかなかの食いしん坊なので、食事やオヤツの制限は辛かったのかもしれません(汗)
与えていたドッグフードには十分な栄養があるのですが、カリカリのドッグフードは、見た目にもわずかな量だったので、常に空腹状態だったのでしょう。
お腹が空き過ぎると時折、胃液を吐くようになってしまったのです(汗)
手作り野菜スープごはんで、体調不調が改善!
「にこまる」のアレルギーと体調不良を何とか改善させたくて…。
試してみたのが「手作り野菜スープごはん」でした。
実はこの頃の「にこまる」は、お腹はいつも空いているのに、なぜか「ぽっちゃり体型」だったのです(笑)
お腹がぽっこり出て、贅肉がダブついている状態でした。
ところが!食事を変えてから自然と痩せ始めたのです!
お散歩の量を特別増やしたわけでもありません。
生活習慣を変えたわけでもありません。
「何だか痩せてきたね〜」
と言っているうちに、下痢や胃腸炎などの体調不良も改善し、元気になっていきました。
今では、体調もすっかり良くなり、体重も減って元気に山登りをするまでになりました。
犬の手作り野菜ごはんのメリット!
犬の手作り野菜ごはんには、市販のドッグフードにはない、いくつかのメリットがあります。
- 必要な水分が摂取できる
- 安心な食材を自分で選ぶことができる
- 添加物やアレルゲンに配慮したオリジナル食ができる
- 温かい食事が食べられる
- 飼い主さんの愛情がこもっている
犬に必要な水分が摂取できる
手作り野菜スープごはんは水分量が多いので、犬の健康維持に必要な水分を摂取することができます。
「愛犬があまり水を飲んでくれない」
「水分を取らせるにはどうしたらいいの?」
と悩まれている飼い主さんは意外に多いです。
そのようなワンちゃんには、野菜スープごはんで水分を補うことをおススメします。
太り気味の子には満腹感高められるので、ダイエットにも効果が期待できますよ。
添加物やアレルゲンに配慮したオリジナル食
犬の体調やアレルゲンとなる食材を考慮して、オリジナルの食事をつくる飼い主さんもいます。
自分で食材を選ぶので安心ですよね。
旬の野菜や新鮮なお肉を与えてあげることで、犬たちの健康管理をすることができます。
ちなみにわが家の「にこまる」は、苦手だったニンジンが大好物になりましたよ!
材料を切って入れるだけ!炊飯器を使ったカンタン調理法!
「手作り」ということから、「手間がかかりそう」「面倒くさいかも」と思われた方もいるかもしれませんね。
にこまるママも、昼間はお仕事をしているので、皆さんと同じように手間や時間をかけることはできません。
そこで、使っているのが炊飯器なのです。
材料を切って、炊飯器に入れスイッチを入れるだけの調理法で、にこまるの「野菜スープごはん」を作っています。
今回はそのやり方とにこまるのレシピをご紹介します!
炊飯器を使った野菜スープごはんの作り方
材料を前に早くもテンションがあがる「にこまる」さん。
落ち着いて!ベロが出ちゃってますよ!
待ちきれないにこまるのために、早速「野菜スープごはん」を作っていきましょう!
作り方は本当にカンタン!
食べやすい大きさにカットした材料を炊飯器に入れ、スイッチを押すだけなんです!
以下は、にこまる用のレシピです。
【材料】
- にんじん 3本
- キャベツ 1/2玉くらい
- えのき 1袋(200g)
- トマト3個(赤い部分)
- カボチャ1/8個
- 鶏胸肉 2枚(600g)
- 水 800cc
- だし昆布 4㎝
- アマニ油 小さじ半分
お肉や固めの野菜は、愛犬が食べやすい大きさにカットしてあげてください。
【作り方】
- お肉や野菜を愛犬が食べやすい大きさにカットして、炊飯器に入れます。
- 水800ccとだし昆布4cmを加えます。
- 炊飯器を60分にセットしてスイッチを入れます。
- 完成したら、愛犬が食べられる温度まで冷まします。
- 食べる直前にアマニ油を加えます。
にこまるは太りやすい体質なので、野菜をメインに作っています。
栄養バランスは以下のような割合にしています。
- タンパク質(鶏胸肉)・・・3割
- 炭水化物(かぼちゃ)・・・2割
- 野菜スープ(キャベツ・にんじん・えのき・トマト)・・・4割
皆さんも愛犬に合わせて栄養バランスや食事の量を調整してみてください。
にこまるも、色々と試しながら調整しています。
また、ご飯を与える直前には、必ず「アマニ油」を野菜スープご飯にプラスするようにしています。
アマニ油には必須脂肪酸であるオメガ3脂肪酸が豊富に含まれていて、血液をサラサラにしたり、アレルギーの炎症を抑える効果が期待できますよ。
スイッチを入れて60分待てば完成です!
炊飯器を開ければ、美味しそうな野菜スープの匂いが漂います!
完成したご飯の3分の2は、にこまるのの3日分(1日2食)の食事になります。
ただし、熱々のごはんをいきなり与えてはいけません。
愛犬にとって食べやすい温度に冷ましてから与えます。
残りの3分の1は、飼い主である私がいただきます!
炊飯器に残った野菜スープに、コンソメと塩コショウを加えると、野菜の旨味たっぷりのコンソメ野菜スープになります。
愛犬と同じ食事ができるのも良いところ(笑)
食事を切り替える時の注意!
今まで与えていた食事(ドッグフード)から、新しい食事に切り替える時には注意が必要です。
一般的に愛犬の食事を切り替える時には、「1週間から10日間くらいかけると良い」とされています。
急に変えてしまうと下痢などをしてしまうことがあるからです。
具体的には、これまでの食事から新しい食事に、1日1割ずつ変えていくのです。
1日目は、今までの食事9割に対し、新しい食事が1割。
2日目は、今までの食事8割に対し、新しい食事が2割。
という具合に入れ替えていくと、10日目には全ての食事が新しく切り替わることになります。
愛犬の様子を見ながら行うといいでしょう。
一回の食事の量にも注意してください
野菜に含まれる食物繊維は体に良いものですが、摂りすぎてしまうと下痢を起こすこともあります。
何を与えるにしても食べ過ぎはよくありません。
犬の体調やウンチの状態、体重の変化などを観察しながら、食事の量や内容を調整してみてください。
愛犬がおいしそうに食べてくれると、飼い主さんもどんどん楽しくなっていくはずです。
いつまでも健康で長生きするためにも、毎日の食事は大切ですよね。