犬からご主人へ11のお願い=「犬の十戒」とは?
「犬からご主人への11のお願い」というのは、ノルウェーに住む犬のブリーダーさんが、買い手の方に送っていたお手紙のことをいいます。
その中に書かれた犬からのお願いが感動を呼び、「犬の十戒」として世界中に広まりました。
きっと、引き取られていく犬の幸せを願って書いたのでしょうね。
「11のお願い」が、「十戒」になったのは、最後の一文に2つのお願いがまとめられたから、と言われています。
これから犬を迎えようとしている人はもちろん、すでに犬と暮らしている人たちも、心に留めておきたい内容です。
それでは、「犬の十戒」を見ていきましょう。
大切なことを教えてくれる「犬の十戒」
1. とにかくあなたと一緒にいたいのです。
・私の一生は、だいたい10年から15年。
たとえわずかな時間でも、あなたと離れている時が一番つらいのです。
どうか私と暮らす前にそのことを覚えておいて下さい。
2. 私の頭で理解するまで、少し時間がかかるからね。
・あなたが私に望むこと、私がそれを理解するまで気長に待って欲しいのです。
3. あなたに信じてもらえたら、それで私は幸せです。
・私のことを信じて下さい。
私には、あなたに信じてもらうことが何よりも幸せなのです。
4. 私にはあなたが全てなのです。だから厳しく叱らないでね。
・私を長い時間叱ったり、罰として閉じ込めたりしないで下さい。
あなたには、友達がいて、他にやることがあって、色々な楽しみもあるかもしれない。
でも、私にはあなたしかいないのです。
5. たくさんお話ししてください。
・ 私にお話ししてください。
言葉の意味は理解できないかもしれないけど、あなたの声を聞けば、あなたの気持ちは伝わります。
6. 優しくしてね。あなたへの恩は決して忘れません。
・ あなたが私にしてくれたこと、私はそれを決して忘れません。
7. たとえいじめられても、私はあなたが大好きです。
・私を叩いたり、いじめたりする前に思い出して下さい。
私の牙は、あなたを傷つけることができるけど、私は決してあなたを傷つけないと決めているのです。
8. 言葉で伝えられないから…私の異変に気づいてください。
・「何でいうことを聞かないの!」「困った子だ!」「怠けるな!」と怒る前に、「何か他の原因があるのかも?」と考えてみて下さい。
ご飯をもらえてないのかもしれないし、強い日差しの下で長時間放置されていたのかもしれません。
もしかしたら、年老いたせいで体が弱っているのかもしれないのです。
9. 年を取っても大事にしてね。
・私が年を取っても、私のお世話をお願いします。
あなたもまた同じように年を取るのですから。
10. 最期の時は、私と一緒にいて下さい。あなたを一番愛しているから。
・最期のお別れのその瞬間まで、私のそばにいて下さい。
「つらくて見ていられない」「悲しくてこの場にいられない」なんて言わないでください。
あなたがそばにいてくれるから、私は安らかに逝けるのですから。
そして、どうぞ忘れないで。
私が、いつまでもあなたを愛しているということを…。
犬が飼い主に向けるのは、無条件の愛!
犬と暮らすということは、楽しいことだけではありません。
気ままに外出や旅行を楽しむことも難しくなりますし、経済的な負担もかかります。
食事や排泄の処理、抜け毛や臭いなど毎日の世話を負担に感じることもあるでしょう。
そんな時、あなたは犬とどのように接するでしょうか?
また、これから犬を迎えようと思われている方には、「犬の十戒」を読んでからもう一度考えて欲しいのです。
「本当に命に責任が持てるのか」ということを。
犬が飼い主に向けるのは、まっすぐな愛、無条件の愛です。
あなたや家族を一番に愛し、ただただ「一緒にいたい」「最期までいたい」と願っているのです。
その気持ちに寄り添って、愛犬と過ごす貴重な時間を大切にしたいですね。