健康管理 飼い方・しつけ

犬の健康管理でチェックすべき7つのポイントを解説!

犬の健康チェック

毎日の健康チェック7つのポイント

愛犬の健康管理をする上で毎日の健康チェックは大切です。

異常や異変にいち早く気づくことが、愛犬の命を救うことになるからもしれないからです。

たとえば、「食欲」は、愛犬の健康状態を知る上で最もわかりやすいポイントです。

愛犬の食欲がなくなれば、多くの飼い主さんが「おかしいな?」「大丈夫かな?」と心配しますよね。

大切なことは、愛犬のベストな状態を把握しておくこと。

健康時の状態を知らなければ、異変や異常に気付くことができないからです。

そのため一日に一回は、愛犬の状態をチェックするといいでしょう。

飼い主さんの中には、毎日のブラッシングやマッサージを習慣にして、健康チェックをしている方もいます。

では、どの部分に注意してチェックすればいいのでしょう?

これについては、チェックすべき7つのポイントについてご紹介していきます。

チェックポイントは7つです。

  1. 口・歯
  2. 皮膚・毛並み
  3. 体・足・歩き方
  4. 肛門・排泄物

それぞれについて見ていきましょう。

1. 目

健康な犬の目は、イキイキと輝いています。

そのため目に力がないとき、明らかに生気が感じられないときは、体調を崩している可能性が高いです。

また目に関する病気もあるためチェックする必要があります。

眼球が白く濁る

水晶体の中が白い場合、白内障の疑いがあります。獣医さんに見てもらうことをオススメします。

角膜炎などの理由で白くなることもあります。

目やに・充血・涙目・目を痒がる

朝起きたときに出る少量の目やには問題ありませんが、気になるほどの目やにが出ていたら注意が必要です。

アレルギーや結膜炎、逆さまつげなどの可能性が考えられます。

ホコリなどの異物が目に刺激を与えていることもあります。

白目の部分が黄色い

肝臓に異常がある場合、黄疸などにより白目が黄色っぽくなることがあります。

2. 耳

健康な犬の耳は、内側がきれいなピンク色で、においがありません。

耳垢(みみあか)やほこりが溜まると、悪臭や炎症の原因になるので、清潔を保つことが大切です。

ただし、耳のおそうじをやり過ぎたり、力が強かったりすると病気やケガを招くこともあるので注意が必要です。

耳あかが多い

耳あかや汚れがある時は、その量に注目してみましょう。

耳の中に赤みや痒みがなければ、自然に出てきた耳あかなので、優しくコットンなどで拭き取ってあげましょう。

耳あかの量が多い、耳の中が赤い、痒がるなどの時には外耳炎などの可能性があります。

また黄色い耳あかは、細菌性の可能性があります。

赤褐色の耳あかは、真菌性の可能性があります。

黒っぽい耳あかは、耳ダニ症の疑いがあります。

耳から悪臭がする、耳ダレがする

外耳炎や耳ダニ症などの疑いがあります。

3. 鼻

健康な犬の鼻は、睡眠中と寝起き以外は、湿っているのが正常です。

鼻水や鼻血は、犬が舌で舐め取ってまうので、異常に気がつかないことも多いです。

頻繁に舌なめずりをしている時や鼻水が垂れていたら気をつけてください。

何か異常があるのかもしれません。

鼻水がたくさん出る

犬の鼻水の原因は、アレルギー性鼻炎や感染症、異物、肺炎、鼻腔内の腫瘍など様々です。

透明な鼻水が少量出る程度なら心配はありません。

ドロドロとした鼻汁が出る場合

歯周病が悪化して歯槽膿漏になると、溜まった膿が鼻から出てくることがあります。

鼻水がドロドロしている場合は、ジステンバーやウイルスなどの疑いもありますので、医者に相談することをオススメします。

鼻血

鼻炎、鼻腔の腫瘍、異物の混入などの可能性があります。

鼻の表面が乾いている

何らかの原因で発熱している可能性があります。ただし犬種によっては鼻が乾いていても正常な場合もあります。

4. 口・歯

健康な犬は、歯ぐきや舌は健康なピンク色をしています。

歯に歯石がついていると、歯周病などの病気が進行する可能性があるので注意が必要です。

口臭が強い

歯石、歯肉炎、歯周病、歯槽膿漏(ししゅうのうろう)、口内炎などの可能性があります。

歯槽膿漏が進行すると命に関わる可能性があるので早期に病院に行くことオススメします。

よだれが多い

歯周病、口内炎などの可能性があります。

強いストレスを感じていることが原因の場合もあります。

舌がいつもより赤味を帯びている

何らかの原因で発熱している可能性があります。

内出血をしている可能性もあります。

歯茎や舌が白っぽい

貧血の疑いがあります。

5. 皮膚・毛並み

愛犬の健康状態がよくないと、毛にツヤがなくなり毛並みが悪くなります。

ノミやダニのチェックもしましょう。

痒がる

犬の脂漏症(しろうしょう)や膿皮症(のうひしょう)、アトピー性皮膚炎、アレルギーなどの可能性があります。

皮膚や毛が脂っぽい・フケのようなものが出る

脂漏症や皮膚疥癬(ひふかいせん)などの可能性があります。

シャンプーが合っていないこともあるので注意してみましょう。

部分的に毛が抜ける

強いストレスにより部分的に毛が抜けることがあります。

また膿皮症、ノミアレルギー性皮膚炎、ニキビダニ症などの可能性もあります。

全体的に毛が抜ける

栄養不足により全身の毛が抜けることがあります。

クッシング症候群、ホルモン性の皮膚炎などの可能性もあります。

6. 体・足・歩き方

急に痩せ始めたり、太り過ぎていないか?

腫れやしこり、外傷や骨に異常がないかなどをチェックします。

急な体重減少・痩せてきた

犬の糖尿病や腫瘍などの可能性があります。

食事の量が変わらないのに、急に体重が減少したり、痩せてきたと感じたら要注意。

病院でチェックしてもらうことをオススメします。

太ってきた

最近太ってきたなと感じたら、食事やオヤツの量を減らしたり、運動量を増やすなど体重のコントロールが必要です。

肥満は様々な病気を引き起こす要因になりますので、注意が必要です。

おなかが腫れる

フィアラリア、寄生虫、心不全、肝硬変などの可能性があります。

乳房が腫れる

妊娠しているわけでもないのに、メスの乳房が腫れる場合、乳腺腫瘍かもしれません。病院でのチェックが必要です。

偽妊娠の可能性もあります。

足を引きずる・さわると痛がる・歩くとふらつく

お散歩や日常生活でいつもと違う歩き方や動きをしていたら要注意!

ケガや骨折、股関節やひじの関節に異常があるのかもしれません。

爪の伸びすぎやトゲが足の裏に刺さっている場合もあるので、チェックが必要です。

歩くときにふらつきが見られたら椎間板ヘルニアの可能性があります。

7. 排泄物・肛門

排泄物(ウンチやおしっこ)は、愛犬の体調を知るために最も重要なポイントです。

排泄物の色や状態、臭いや量、回数に変化がないかをチェックして下さい。

特に消化能力の低い子犬の時期は注意が必要です。

異常があって動物病院に行く場合には、異常のあった排泄物を持っていくといいです。

下痢・軟便

食べ過ぎ、消化不良、消化器系の病気、食中毒の可能性があります。

強いストレスでも下痢をすることがあります。

血便が混ざっていたら、腸内の寄生虫や感染症、大腸炎などの疑いもあります。

便秘

2日以上、便が出ない時は病院に行くことをオススメします。

前立腺肥大やガンなどで腸や肛門が圧迫され、便が出にくくなることもあります。

尿の量・回数が多い

尿の量が多い場合、糖尿病やクッシング症候群、膀胱炎などの疑いがあります。

尿の回数が多い場合、膀胱炎や腎不全の可能性があります。

尿が出ない

急性腎不全、前立腺肥大などの可能性があります。

頻繁にトイレに行くのにオシッコが出ていない場合は、膀胱炎の疑いもあります。

血尿

フィラリア症、膀胱炎、膀胱結石、腎臓病などの可能性があります。

血尿がひどくなると黒っぽい色になることがあります。

尿が白っぽく濁ると、前立腺肥大や腎臓疾患の疑いもあります。

お尻を地面にこすり付ける・肛門が腫れる

愛犬がお尻を地面にこすり付けたり、肛門が腫れていた場合、肛門囊炎などの可能性があります。

愛犬の異常や異変を見つけた時に大切なこと

愛犬の体に異常や異変を見つけたら、早期に動物病院に行くことが大切です。

その際、異常を発見したときの証拠を取っておくことをオススメします。

排泄物に異常を見つけたら、その排泄物を持って病院にいくことです。

また歩き方や行動、体の異常などについては、画像や動画に残しておくとお医者さんに説明するときの役に立ちます。

私(にこまるママ)も愛犬に異変を感じたらすぐに動画で撮影するようにしています。

まとめ

今回は、愛犬の健康管理に必要な、7つのチェックポイントをご紹介しました。

たくさんのチェックポイントがありますが、慣れてしまえばさっと見るだけで確認ができるようになります。

その際、もっとも大切なのは、「いつもと違う」「どこかおかしい」と気付くことのできる飼い主さんの感覚です。

それらは、毎日の観察やチェックによって磨かれるものなのかもしれません。

毎日のブラッシングやマッサージを習慣化することをオススメします。

そして、どこかに異常や異変を感じたら、早めにお医者さんに行くことをオススメします。

できるだけ動画や画像などに残しておくと、お医者さんに説明する際の助けになることがあります。

  • この記事を書いた人

にこまる

《13歳トイプードルの女の子 にこまる》/水晶摘出•左目失明•右目視力無し/乳腺腫瘍摘出/遺伝性網膜萎縮•アトピー性皮膚炎/気管虚脱/パテラグレード2から1に!

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