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犬の「子宮水腫」(しきゅうすいしゅ)とは?
子宮水腫とは、子宮内に水のような粘液が溜まってしまう病気のことをいいます。
原因は不明で、避妊手術を行っていない高齢犬や子どもを産んでいない小型の中高齢犬によくみられる症状です。
子宮水腫の症状は?
犬の子宮水腫の症状は、元気がなくなり、食欲の低下や陰部からおりものなどがみられることがあります。
ただ、無症状の場合もあるので発見が遅れることも少なくありません。
子宮内に大量の液体が溜まるので、お腹(子宮のあたり)が腫れた状態になります。
そこで異変に気付く飼い主さんも多いです。
子宮水腫から子宮蓄膿症(しきゅうちくのうしょう)になる可能性!
子宮が通常よりも腫れている症状で疑われるのが、「子宮水腫」と「子宮蓄膿症」です。
子宮水腫は「水」が溜まるのですが、細菌感染により子宮内に「膿(うみ)」が溜まってしまうのが、「子宮蓄膿症」です。
気づかずに放置してしまうと、子宮の中の「膿」が破裂して死にいたることもあるので、注意が必要です。
夜間の緊急病院でも、この症状で運ばれてくるワンちゃんが多いそうです…。
気をつけなければならないのは、子宮水腫から子宮蓄膿症に移行する可能性が高いこと。
子宮内から取り出した液体が無色透明なら「子宮水腫」ですが、赤やクリームがかった色の場合は「膿(うみ)」である可能性が高いです。
そのため、できるだけ「子宮水腫」の段階で処置することが重要です。
ただし、この病気は、避妊手術を早期(生後6ヶ月から8ヶ月の頃)にすることで予防することができます。
近年の避妊手術は、開腹手術のほか、卵巣のみの摘出手術や腹腔鏡手術ができる病院も増えています。
腹腔鏡手術は、ワンちゃんの体への負担も少なく、回復も早いのでオススメですね。
今回は偶然、子宮水腫を発見し手術することができたトイプードルの「ミニー」ちゃんの体験談です。
子宮水腫と診断された「ミニー」ちゃん
ミニーは、5歳まで繁殖犬としてブリーダーさんの所にいました。
わが家に来て、7歳になったころ避妊手術をすることになりました。
すると、手術前のエコー検査で「子宮水腫」が見つかったのです。
子宮も通常よりも腫れているとのこと…。
緊急手術になりました。
あの時は、本当にビックリしました…(汗)
もし、避妊手術をしようと思わず、知らずに放置していたら…と思うと背筋がゾッとします。
お医者さんからは「子宮水腫を放置すると死につながる可能性が高い」と言われ、至急手術をお願いしたのです。
とはいえ、この段階での子宮水腫の手術は、通常の避妊手術(卵巣と子宮の切除)と変わりません。
溜まっている水と一緒に子宮ごと取り除いてしまうからです。
内服薬などの治療もなく、すぐ元気になり安心したのを覚えています。
皆さんに伝えたい!ミニーちゃんとママさんからのメッセージ!
今回の「子宮水腫」で思った事は、やはり、避妊手術は早めにすることが重要だと思いました。
避妊手術をすることで、将来起こる可能性の高い病気を予防することができますからね!
ミニー!これからも一緒に頑張ろうね!
ミニーちゃんは、現在も「てんかん」と「低アルブミン症」と向き合って頑張っています。
ミニーちゃん、ママさん!ありがとうございました。
【写真•情報提供/ミニーちゃんママ】
【インスタグラム】
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