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犬の僧帽弁閉鎖不全症(そうぼうべんへいさふぜんしょう)とは?
「僧帽弁閉鎖不全症」は、左心房から左心室に血液が流れる時、逆流を防ぐための「弁」に異常が起こる病気です。
犬の心臓病では、最も発症率が高いと言われています。
弁の閉鎖機能に異常が起こることで、左心室から左心房に血液が逆流するようになるのです。
心臓の血液が逆流するということは、全身に送り出すきれいな血液の量が減るということです。
血液の循環が悪くなると、心臓を速く動かして、たくさんの血液を流そうとします。
そのおかげで他の臓器や機能に異常が出ることを防いでいるのです。
言い換えれば、体の健康を維持するために、心臓に大きな負担をかけているわけです。
無症状でも定期検診を受けると「僧帽弁閉鎖不全症」が発見されるケースがあります。
心拍数の数値が上昇していたり、聴診器で心音を聞くと雑音が聞こえたりします。
その他にも、以下の症状が見られることがあります。
- すぐに息が切れる
- 「ゼーゼー」と言う咳をする
- 元気がない
- 激しい運動や興奮すると倒れる
- 呼吸困難や、チアノーゼになる
ちなみにこの病気が悪化すると以下のような問題が生じる可能性があるので注意が必要です。
- 肺水腫になり呼吸器疾患になる
- 血液不足で臓器不全になる
- 血液不足で動けなくなる
僧帽弁閉鎖不全症の治療法は?
僧帽弁閉鎖不全症の症状には、5段階あります。
【ステージA】症状は無く治療は必要ない
【ステージB1】雑音はあるが、薬治療無しで、3カ月ことの検診
【ステージB2】雑音はあるが構造的異常は無く、薬治療必要
【ステージC】心臓に構造的異常があり、心不全がある
【ステージD】内科的治療で効果無い
この病気が診断されると、内服薬が処方されます。
内服薬は、心臓の働きを手助けしたり、症状を和らげたりするもので、生涯を通して飲むことになります。
今回は、そんな僧帽弁閉鎖不全症と診断された「すもも」ちゃんの体験談をご紹介します。
小さい頃から診断されていた「すももちゃん」の心臓の雑音!
わが家の愛犬「すもも」には、小さい頃から心臓の音に雑音がありました。
病院の先生からは「具合が悪くなったら検査しましょうね」と言われていたのです。
それから13歳までは、ずっと元気いっぱいで、何の問題もありませんでした。
「すもも」と一緒に、ドライブやお出かけを楽しむことができたんです。
「すもも」ちゃん13歳で心臓の検査!
すももが13歳になった頃、先生から「心臓と腎臓の検査をしてみましょうか」と言われ、検査をしました。
2019年1月のことです。
検査の結果、「僧帽弁閉鎖不全症」と診断されました。
その時、先生から説明されたのが以下の写真です。
心臓バイオマーカー(BNP検査)の基準値が、900に対して1395でした。
先生からは「ちょっと高いけど、これくらいなら大丈夫ですよ」言われ、少し安心しました。
それからは朝晩毎日、心臓と腎臓の薬を飲み、3ヶ月に1度は、病院で検査を受けながら様子を見ていました。
薬を2年飲み続けた頃の変化!
2019年1月から薬を飲み始めたのですが、2021年12月の心臓検査では、検査の数値が前回より良くなっていました。
しかし基準値よりは、かなり高かったです…(汗)
レントゲン写真では、心臓肥大などの異常は見られませんでした。
先生からは「安定してるので大丈夫だよ」と言われ、ほっとしています。
しかし最近は、月に2回ぐらい下痢になってしまうので、先生から腎臓と腸のサプリを勧められ飲んで様子を見ています。
サプリのおかげか、最近は調子が良いようです!
ただ、先生から「お腹を冷やさないように」と言われたので、赤ちゃん用の腹巻をしていますよ。
すもも!これからも一緒にお出掛け楽しもうね!
すももちゃん、パパさん!体験談をありがとうございました。
すももちゃん、これからもパパとお出かけ楽しめますように。
【写真•情報提供/すももちゃんパパ】
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